パソコンを使い始めた初心者さんだと、つまづくこともある初歩的なPC知識のひとつ……
それが「拡張子」。
デジタルコンテンツが身近となった現在では、この「拡張子」を目にする機会も多くなったのではないでしょうか。
それだけに、ひと昔前とは違い“知っていて当たり前”という前提のもとで話が進んでいくことも……。
さて、そんな今さら……?とも思えるPC知識「拡張子」が今回のテーマです。
「拡張子」とは?
拡張子(かくちょうし、英語: filename extension)とは、ファイルの種類を識別するためにファイルの名前(ファイル名)の末尾につけられる文字列。
一般的によく知られている「拡張子」は、
.txt .mp3 .jpg .zip .pdf
あたりではないかと思われます。
そう……お察しの通り、「拡張子」は想像以上に種類がたくさん!
そして、そんな「多種多様にある拡張子」は、一般的な使い方をしていれば全く弄る必要がないモノ。
下手なことをして(データが壊れた!)などということがないように、パソコンの初期設定(デフォルト)では『非表示』となっているのです。
「拡張子」の表示をオンにしよう!
パソコンをデフォルトで使用していると、「拡張子」より前のファイル名しか表示されていません。
「拡張子」と呼ばれるドット以降の文字は見えなくなっています。
例:「エロ動画.mp4」というファイル名だった場合、表示されているのは「エロ動画」だけで「.mp4」の部分は非表示になっている。
ところが、この「拡張子」がわからないことによるデメリットも存在します。
それは、そのファイルが、
どのアプリケーションによって作成されたのか?
どのアプリケーションで開くことができるか?
という情報が、フォルダ内で瞬時に判断できないということ。
アイコン以外に判断材料がないとなると、ちょっと不便なんですよね。
例えば同じタイトルのファイルがあった場合、
テキストファイルをクリックしたつもりで、画像ファイルを開いてしまった……
などの誤クリックもまねきがちです。
そこで!
フォルダ内の全ての「拡張子」を表示してしまえば全て解決!ってことなんです。
ファイルの「拡張子」を表示させる方法(Windows 8/8.1/10)

- フォルダを開いて、メニューの「表示」をクリック。
- 「表示/非表示」グループ内にある「ファイル名拡張子」のチェックボックスをクリックしてオン(チェックが入った状態)にします。
たったこれだけ!
非表示に戻したくなったとしても、この「ファイル名拡張子」のチェックを外すだけなのでとっても簡単です。
ちなみに、【フォルダオプション】からも「表示」→「詳細設定」→「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをオフにすると設定可能です
その他、Windows 7やMacでのやり方は、以下の記事を参考にしてみてください。
動画ファイルによくある「拡張子」の種類
さて、動画ファイルに分類される「拡張子」としてよく知られているのは
.mp4 .avi .wmv
あたりではないでしょうか。
動画のファイル形式が色々ある理由は、動画ファイルを圧縮する「コーデック」という技術にあります。
この「コーデック」には様々な種類があるため、どの「コーデック」を使って圧縮(エンコード)されたのか?
そして、どの「コンテナ(動画形式)」で映像と音声を1つにしたのか?という2つの要素によって動画ファイルの「拡張子」が変わってくるのです。
同じ拡張子であっても、再生できたりできなかったり……というよくありがちなトラブルは、ほとんどこの「コーデック」が原因と言えるでしょう。
主な拡張子(動画ファイル形式)一覧
MP4 | MOVをベースにしてApple社が開発した、現在最も多用されている動画形式。高画質動画の拡張子として主流。ハイビジョンにも対応。 |
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AVI | Windows標準の動画形式。ストリーミング非対応。低圧縮なので容量が大きくなりがち。 |
WMV | ストリーミング配信を前提に開発された動画形式。DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)と呼ばれるコピーガード機能があるため、動画配信サービスで利用されていることが多い。 |
MOV | Mac標準の動画形式。AVI同様に汎用性が高く、多様なコーデックに対応。Windowsでは「QuickTime Player」で再生可能。 |
MKV | オープンソースで開発され、Windows 10で標準対応となった動画形式。正式名称は「Matroska(マトリョーシカ)」。複数の音声入力、字幕の格納とオンオフ、欠損ファイルでも再生可能など、機能性に優れている。 |
WebM | Web上での動画配信を目的としてGoogleが開発した動画形式。高画質と高圧縮を両立。YouTubeでも採用されている。 |
圧縮ファイルによくある「拡張子」の種類
アダルト動画をダウンロード購入すると、たまに上記で説明したような動画ファイルではない場合があります。
「動画じゃなかった!騙された!!」
なんて思ったアナタ、ちょっと待ってください。
実はこれ、嬉しい特典やおまけだったり、複数の動画や画像ファイルをまとめて入れたフォルダを「圧縮」したものなんです。
その際によく見かける「拡張子」としては、
.zip .lzh .rar
このあたりが大体主流になっています。
動画ファイルの「拡張子」と同様に、この圧縮ファイル(アーカイブ(書庫)とも言う)にも色々な「拡張子」の種類があります。
それに伴って、その圧縮ファイルを解凍する(元に戻す)ためには、その「拡張子」に対応したソフトが必要となります。
主な拡張子(圧縮ファイル形式)一覧
ZIP | 普及率が高く、世界的によく利用されている圧縮形式。パスワード設定や分割圧縮が可能。Windows標準対応で、ファイルを右クリックして「送る」よりZIP形式の圧縮ファイルを作成可能。Mac標準機能でZIP圧縮すると、Winでは文字化けするので注意が必要。 |
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LZH(LHA) | 日本で開発された圧縮形式のため、国内普及率は高い。圧縮・解凍スピードの速さが特徴。Winではソフトが無くても解凍できるが、Macは専用ソフトが必要になる。 |
RAR | 圧縮率が高いため、大容量ファイルに適した圧縮形式。パスワード設定、分割圧縮、分割した圧縮ファイルを結合して解凍することができる。圧縮ファイル破損の修復も可能など、ダメージに強い。 |
7z(7zip) | 圧縮率は高く、高速。文字体系の違うファイルの混在や、16EBまでのファイルを圧縮可能。強度の高いAES方式の暗号が使える。 |
EXE | 自己解凍形式。圧縮・解凍ソフトがなくてもダブルクリックで解凍、もしくはインストールが始まる。Windowsの標準機能「IExpress」を使用して作成することができる。コンピュータウイルス感染の元凶となることが多い。 |
圧縮ファイルを解凍するには?(Windows 8/8.1/10)
では実際に「ZIP」ファイルを解凍する場合を見ていきます。
ZIPファイルの場合(LZHも同様ですが)、特別なソフトをインストールしなくてもWindows標準機能として“圧縮・解凍”ができるようになっています。
なので、一番簡単なおすすめの方法は、解凍したいZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を選択するやり方です。
その後は、展開場所の確認ダイアログが表示されて、「展開」をクリックで解凍が完了します。
別の手順としては、フォルダメニューから「圧縮フォルダーツール」を使った方法もあります。

- 解凍したいZIPファイルを、カーソルで選択。
- メニューに現れる「圧縮フォルダーツール」をクリック。
- 「すべて展開」をクリック。

- 「展開先の選択とファイルの展開」のダイアログが表示されるので、任意の場所を選択(基本はそのままでOK)。
- 「完了時に展開されたファイルを表示する」にチェックを入れておくと、解凍されたファイルが自動で表示されるので便利。
- 「展開」をクリックで解凍される。
その他、Windows 7やMacでのやり方は、以下の記事を参考にしてみてください。
【注意】ウイルス対策は万全に!
動画ファイルにしても、圧縮ファイルにしても、アダルトサイトから「ダウンロード」で入手することがほとんど。
そこで、注意してもらいたいのは『ウイルス感染』です。
パソコンがウイルスに感染するのは、外部との接触時……特に以下の5つが主な感染経路となっています。
コンピューターウイルスの感染経路は5つ

- メールの添付ファイル
- ウェブアクセス
- ファイルのダウンロード
- USBメモリー・光学ディスク等(記録メディア)の挿入
- LAN
アダルトサイト閲覧において、この中でも特に気を付けたいのが「ウェブアクセス」と「ファイルダウンロード」です。
無料で見られるアダルトサイトの中には、悪意のある広告などが掲載されていることも多々あるため、海外のエロサイトにアクセスしただけで知らないうちにウイルス感染!していたり、意気揚々とエロ動画をダウンロードしたらウイルスも一緒に付いてきた……なんていうことも起こりかねないので、注意が必要です。
しかし、たとえウイルスに感染してしまったとしても、予めウイルス対策ソフトをインストールしておくなど、日頃からしっかりと感染防止対策をしていれば慌てることもなくなります。
何も対策をしていなかった……という方は、無料のセキュリティソフトもたくさんあるので、この機会にインストールしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
さて、一般的な「拡張子」について簡単に説明してきましたが、そのファイルがどんな種類なのかを見極めるためにも、ますは「拡張子」を表示させることが始めの第一歩となります。
余計な設定はしないで“デフォルトのままで使用する”という選択をする方も多いと思いますが、この「拡張子」を表示させることによるメリットのほうがはるかに大きいので、現在「拡張子」を非表示でPC使用されている方は、是非とも表示させておくことをお勧めいたします。